苫小牧市の空手道場、優至会塚本道場の工藤一彦(トヨタ自動車北海道)と塚本悠剛(青翔中1年)がこのほど、東京で行われたカラテドリームフェスティバル2022全国大会に出場。工藤は組手の男子40歳以上45歳未満軽量級で優勝、塚本は中学1年生男子中量級で3位に輝いた。
工藤は21人によるトーナメント戦で激闘を繰り広げ、初の全国制覇。「これまで2度、準優勝止まりで悔しかった。三度目の正直で何とか優勝できてよかった。稽古で取り組んできたことが間違ってなかったと自信になった」と笑顔で話した。
1回戦こそ苦戦したが、2、3回戦では突きを軸に攻め込み勝利を重ねた。決勝では相手の足技にガードを固めて対抗し、下突きで押し切った。「来年開催される世界大会に向けて、苦しい稽古も継続してさらに力をつけていきたい」と飛躍を誓った。
塚本は初戦を満足の内容で勝利。2回戦では上段蹴りを2度繰り出し一本勝ちを収めた。勢いそのままに挑んだ3回戦では「膝蹴りが強かった」と力のある相手に時折下がってしまう場面もあったが、攻撃を的確に当てて判定勝利した。
準決勝は、相手を抱え込んだことによる反則でポイントを与えてしまった。上段前蹴りも1発受け、結果は判定負け。「反則を誘う相手の戦い方や技術に負けた」と苦い表情を浮かべた。それでも「自分より格上の選手と戦い、成長も実感できた。今後はいろいろなタイプの相手にも柔軟に対応できるよう、また稽古に励んでいきたい」と意気込みを語った。

















