防犯機能付き電話機に助成 苫地方防犯協 特殊詐欺受け購入後押し 市は録音機器を無料貸し出し

防犯機能付き電話機に助成 苫地方防犯協
特殊詐欺受け購入後押し 市は録音機器を無料貸し出し
助成事業の対象となっている防犯機能付き電話機=苫小牧市新開町のケーズデンキ苫小牧店

 苫小牧地方防犯協会(事務局・苫小牧署)は道内で相次ぐ特殊詐欺の被害を受け、自動で警告メッセージが流れるなどの防犯機能付き電話機の購入費用の助成事業を始めた。同署管内(東胆振1市4町)の60歳以上の住民がいる世帯を対象に購入費の2分の1を最大5000円まで助成し、先着30台まで受け付ける。苫小牧市も防犯機器の一時貸し出し事業を展開中で、各家庭でできる被害防止対策を後押しする。

 防犯機能付き電話機は▽着信許可のない電話に通話内容を録音する警告メッセージが流れ、最初から録音できる▽迷惑電話と判断される電話番号や非通知の着信を自動的に受信拒否できる。助成の要件は、事前に申請した上で同署管内の販売店で購入し、世帯内に60歳以上の同居人がいること。苫小牧市内の家電量販店などで1万~2万5000円程度で販売しており、助成事業の案内チラシを掲示したり、インターネットでPRしたりしている。

 苫小牧市市民生活課によると、市職員などをかたる不審電話の今年度の相談件数は21日までで18件に達し、20年度の年間15件をすでに上回っている。21年度は42件と20年度の3倍近くに上った。担当者は「5月だけで11件も受理し、21年度に近い勢いだ」と指摘。70歳以上の高齢者がいる市内の世帯を対象に、固定電話に取り付ける録音機器を無料で貸し出している。

 同署によると、道内の特殊詐欺被害は今年1~8月で203件に達し、前年同期の97件に比べ倍増。被害額は7億8718万8956円で、同2億119万2527円の4倍近くに上る。苫小牧署管内ではまだ1件(前年同期3件)だが、被害額は392万9600円で117万9600円増となっている。

 同署生活安全課の出村憲史警部補は「自分はだまされないと思っている人でも実際、電話に出ると被害に遭うことがある。不審な電話には出ないのが大事」と話し、効果的な対策の検討を求めている。

 電話機購入の助成申し込みは苫小牧署 電話0144(35)0110。録音機器の貸し出しは市市民生活課 電話0144(32)6306。

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