海の生態系に甚大な影響を及ぼす5ミリ以下の「マイクロプラスチック」ごみの現状を確かめるため、苫小牧市博物館友の会(宮本知治会長)がモニタリング調査に乗りだした。苫小牧の海岸にどのような種類のマイクロプラスチックごみが漂着しているのかを長期的に調査したい考えで、来年度から同会でメンバーを募り、本格的に着手する。
マイクロプラスチックは、海や川に流出したプラスチックが波の力や紫外線によって劣化し、砕かれ細かくなることで発生する。有害化学物質を吸着する性質があるため、それを摂取した海洋生物への影響が懸念されている。同会は、市民や次世代を担う子どもたちにマイクロプラスチックごみについて深く考えてもらおう―と調査に取り組むことにした。
同会の役員で市美術博物館の元館長の荒川忠宏さん(69)=地形学専門=は昨年、さまざまな論文や報告書を基に調査方法を研究し、市汐見町のふるさと海岸や樽前海岸、錦多峰海岸など9カ所で事前調査を実施。今月17日には来年度からの活動に向けて、友の会の役員3人に、ふるさと海岸で約1時間、方法や目的を伝えた。
調査方法はまず、満潮線の砂の上に25センチ四方の方形枠を置き砂を採取。それをバケツに入れて海水で攪拌(かくはん)し、浮いてきたものを網ですくってプラスチックを取り、乾燥させる。その後、採集月日や場所などを記載したラベルを付けて保存する。3人は、荒川さんの指示に従いながら作業に当たり、どのように行えば効率的か、意見を交換した。
荒川さんは「どんなものがどこに漂着しているのか変化を見ていきたいので、5年間、最低市内3カ所でデータを集めていきたい」とし、「まずは現状を知ることが大事」と語る。データ収集後の分析については今後、同会で話し合うという。
















