JR苫小牧駅前の市道駅前本通にある空き店舗のシャッターに、苫小牧東高校美術部の部員11人が特大の絵を描くプロジェクトを進めている。高校生の絵で商店街を元気に―と商店有志でつくる苫小牧駅前スポーツ振興会(木村司代表幹事)が依頼した。苫小牧のシンボル樽前山やハナショウブを背景に、クジラが青空を飛ぶ幻想的なデザインを構想しており、雪が降る前に描き切りたい考えだ。
9月17日、苫小牧市表町2の北光ビル1階空き店舗前に、シャッターのさびや剝げた塗装を落とす作業に励む美術部員たちの姿があった。シャッターは縦3メートル、横7メートルのジャンボサイズだ。
この日が作業初日。絵を描く前の準備として受験勉強に忙しい3年生を除く部員5人で、シャッターの約3分の1の下地作業を終えた。部員たちは「早く色を塗りたい」「きれいに仕上げて絵を見た子どもたちに喜んでほしい」と張り切っていた。
同振興会は「夢」をテーマに、空飛ぶクジラと豊かな自然を描くことを提案。11人の部員全員で、苫小牧らしさを出す方法を協議し9月末までに、3年生の金井咲樹部長(18)と太田綾音副部長(17)の2人が部員らのアイデアを盛り込みデザイン画を完成させた。
樽前山からせり出すように泳ぐクジラが象徴的に描かれ、青空には白い雲やハクチョウも浮かぶ。地面には紫色のハナショウブやハスカップをちりばめた。
金井部長は「ファンタジックな感じに合う明るめの配色を心掛けた」と説明。美術部全員で取り組めることを喜び、「閉まる店が増えてしまうのは高校生にはどうにもできないが、まちを少しでも華やかにできたらうれしい。今後、他校の美術部も参加して、カラフルなシャッターが増えていくきっかけになれば」と目を輝かせる。
美術部顧問の桜庭史也教諭は「めったにできない経験ですごくありがたい。部員たちも成功させようと張り切っている」と期待を込めた。下地処理が終わり次第、同振興会の協力も得て、耐水性塗料で絵を描く作業に入る。天候を見極めながら10月末の完成を目指す。



















