苫小牧市主催の在宅介護家族講座がこのほど、市民活動センターで開かれた。自宅で家族を介護している人など約20人が参加。市内の認知症ボランティア団体cocoro’s(ココロズ)のメンバー2人の体験談を聞き、在宅介護について考えた。
ココロズは訪問看護をしながら、コミュニティナースとして地域住民の健康づくりに取り組む川田幸香さんと、11年前に53歳で若年性認知症と診断された母を持つ湯灌師の山田麻以さん。講座ではそれぞれの立場から在宅介護への思いを語った。
川田さんは、認知症の高齢夫婦が暮らす家庭を訪れた際、離れて暮らす娘が「温かい焼き魚を食べさせたいと思うのはぜいたくですか」と言ったことで、夫婦が近隣住民の支援につながった事例を紹介。介護の主役は介護を受ける本人とした上で、「本人の気持ちだけを優先すると介護する家族が辛いこともある。介護する家族の声は何かを変える力を持つので、ぜひ思いを発信してほしい」と訴えた。
山田さんは認知症の母親と過ごしてきた日々について、葛藤しながら家族と手を取り合って過ごし、診断から7年を経て「ようやく認知症の母を受け入れることができた」と振り返った。「介護の真っただ中にいる人は、毎日を必死に生きている。周りの何気ない声掛けで救われることもある」と実感を込めて語った。
















