水際対策を大幅緩和 観光施設は訪日客回復に期待

水際対策を大幅緩和 観光施設は訪日客回復に期待
水際規制が大幅に緩和された日本に入国した人たち=11日午前、東京・羽田空港

 政府は11日、新型コロナウイルス対策で実施してきた水際規制を大幅に緩和し、外国人旅行者の入国制限を撤廃した。入国者数の上限を無くし、外国人の個人旅行やビザ(査証)なし渡航も解禁。コロナ前から9割以上落ち込んだ訪日客数の回復に弾みがつきそうだ。

 水際対策の緩和は、(1)1日5万人の入国者数の上限撤廃(2)個人旅行の解禁(3)ビザの取得免除―が柱。ワクチン3回の接種証明か海外出発前72時間以内に受けた検査での陰性証明を提出すれば、入国時検査が原則不要となる。入国後3日間の施設待機や公共交通機関の使用禁止も求められない。

 米韓両国や台湾など68カ国・地域は短期滞在ビザの免除を再開し、ツアーに限ってきた観光は個人旅行も可能となる。

 9月下旬の水際緩和発表の直後、全日本空輸では12月~来年1月に搭乗する国際線の予約が急増。海外発日本行の週間予約数は9月上旬に比べ約5倍になった。日本航空でも海外発を中心に予約数が伸びており、日本への旅行需要は確実に高まっている。

 政府は11日、国内観光の需要喚起策「全国旅行支援」も開始し、各地の観光地は需要を支えてきたインバウンド(訪日外国人旅行者)をはじめ、客足の回復に期待を高める。

 苫小牧市内の観光施設も水際緩和を一様に歓迎する。ノーザンホースパーク(美沢)は、コロナ禍前まで台湾を中心に、スノーラフティングなど冬の体験メニューや雪景色を楽しむ外国人旅行者が多く訪れていたが、感染流行に伴う入国規制で打撃を受けた。マーケティング室の高宮望さんは「これから冬を迎え、少しずつ海外の方も戻ってきてほしい」と願う。

 海の駅ぷらっとみなと市場(港町)も緩和に期待を膨らませる。青谷尚人事務局長は「買い物がしやすい円安メリットを生かし、たくさんの外国人観光客に足を運んでもらえれば」と話した。

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