木原繁樹(アブロス日新)日本マスターズ水泳選手権で準V―水泳・男子50メートルバタフライ(30~34歳)

銀メダルと賞状を手に笑顔の木原

 苫小牧市在住の木原繁樹(30)=アブロス日新スイミングクラブ所属=が、9月28日~10月2日に丸善インテック大阪プール=大阪市=長水路で開かれた第37回日本マスターズ水泳選手権大会ジャパンマスターズ2022の男子50メートルバタフライ30~34歳で準優勝した。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに行われ、前回に続く頂点こそかなわなかったが「コロナ禍で追い求めてきた泳ぎができた」と胸を張った。

 日本水泳連盟などが主催した大会同部門には精鋭13人が出場。1回勝負のタイム決勝で順位を競った。前回19年大会25~29歳で優勝経験を誇る木原は1位にわずか0秒12差の25秒96。「できれば1位で終わりたかった」と悔しさをにじませた一方、3年前の優勝タイム26秒05を0秒09上回り「やってきたことは間違いじゃなかった」と手応えをつかんだ。

 18年の日本マスターズで3位入賞。翌年には早くも日本一と飛ぶ鳥を落とす勢いだったさなかにコロナ禍が襲った。相次ぐ大会中止や満足に練習できない日々が続き、目標に掲げた日本選手権や世界マスターズへの挑戦もやむなく見送った。

 それでも気持ちは前向きだった。「自分の泳ぎを見詰め直す時間が増えた」と研さんを欠かさず、今年1月には地元紋別市の少年団在籍時に縁を持った札幌市内のスイミングクラブで水中動作を動画撮影。「下半身が沈み、手で水をかく位置も低い」ことが分かりフォーム改善などに取り組んだ。

 6月中旬のプール練習時に左手甲を骨折、2カ月近く泳ぐことのできない事態にも陥ったが「下半身強化に時間が割ける」とここでもポジティブさは失わなかった。

 年齢を重ねても泳ぎは衰えず、進化を続けている。年内参加予定の大会は3回ほど。「理想のフォームをもっと確立して記録を縮められるだけ縮めたい。どこまでいけるか楽しみ」と笑みをこぼした。

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