苫小牧市は23日、樽前、錦岡地区の住民を対象に樽前山噴火を想定した防災避難訓練を実施した。約100人が参加し、居住地域外の避難場所に逃げる「広域避難」などを体験した。
今年1月の総合防災訓練は新型コロナウイルス流行を考慮し、町内会などの参加を見送ったため、改めて住民避難訓練を企画した。
訓練では中規模噴火の懸念が高まったとし、防災行政無線などで両地区の住民に避難をアナウンス。樽前地区の住民はいったん樽前小学校に集まり、市が用意したバスで白老町へ向かった。
錦岡地区のすずらん、錦西、もえぎ町、南錦岡、宮前の5町内会の住民は各地域の公園や学校などに集合後、市のバスに乗り込んで三光町の緑小学校まで移動した。
緑小学校では、日の出三光町内会の協力も得ながら実際に使う避難施設を案内。室蘭地方気象台の川口一徳火山防災調整係長は、噴火シナリオや火山防災情報について解説した。段ボールベッドや間仕切りの組み立てを体験する機会も設けられた。
もえぎ町から参加した南部朱美さん(75)は「段ボールベッドは結構簡単に作れる。寝てみたけど頑丈」と感想を述べた。北星町の会社員髙橋祥諭さん(55)は「正しい防災知識を持つ人を増やしていかないと、実際の災害時にはパニックになると思う。こうした機会は重要」と話していた。
















