苫小牧市、自動運転バス実証実験を計画 次世代型交通システム構築へ JR苫駅前起点に周回

苫小牧市、自動運転バス実証実験を計画
次世代型交通システム構築へ JR苫駅前起点に周回
全国の自治体が注目する自動運転バス。苫小牧市も実証実験を予定する(BOLDLY提供)

 苫小牧市は、市中心部の公道で自動運転バスの実証実験を早ければ2023年度にも実施する。JR苫小牧駅前を起点に中心街を低速で周回するコースを設定し、安全性を検証する。市は実験方法や時期などを具体的に検討し、次世代型交通システムの構築を目指す。

 25日に市役所で開かれた苫小牧駅周辺ビジョン策定検討委員会(森傑座長)の会議で市が説明した。

 自動運転バスは乗車定員十数人程度で、最高速度20キロほどで走る電気自動車。全地球測位システム(GPS)を活用し、あらかじめ登録したルートの地図情報や、車両のセンサーを頼りに走行する。バスの近くに人や車が近づくと、センサーが感知し停止する安全装置を備えている。

 市の実証実験は、高齢社会を意識した新しい交通システムで利便性を高め、中心街へ人の移動を促すのが狙い。全国で自動運転車の実証事業を展開する東京の企業BOLDLY(ボードリー)から提案があり、実験を行う方針を固めた。

 走行ルートは▽JR苫小牧駅~市道駅前本通~市道汐見大通~苫小牧市民会館~市道旭中央通~市役所▽JR苫小牧駅~市道苫小牧停車場若草道線~市道旭大通~市役所~市道旭町2条通~市道汐見大通~市道駅前本通―を周回する2案を想定。いずれも1周4キロほどのコースだ。

 市は今後、ルートや使用車両、費用、実施時期などを検討。自動運転バスの導入は、市が中心街再生に向けて今年度中に策定する駅周辺ビジョン・エリアコンセプト案にも示しており、担当者は「自動運転は、市が目指すスマートシティとも連動したもので、実験の実施方法を考えていきたい」としている。

 高齢化で車の運転ができなくなる人が増えることや、バスのドライバー不足などの課題を踏まえ、公共交通機関に自動運転技術を取り入れる動きが国内の自治体に広がりつつある。茨城県境町や東京都大田区では既に実用化。道内では、十勝管内上士幌町が11月から町内の公道で自動運転バスを定期運行する。当面は運行サポートのドライバーが同乗するが、来年にも完全無人で走らせるという。

 自動運転をめぐっては、政府が3月に道路交通法改正を閣議決定し、23年度にも特定の条件下で無人運転を可能にする方針だ。

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