苫小牧市美沢のノーザンホースパーク(吉田勝己代表)は25日、主に安平町のノーザンファーム(同)の繁殖牝馬、当歳(0歳)馬を取引する「ノーザンファームミックスセール」を初開催した。2019年から開いている繁殖牝馬セールに、当歳馬を加えた新たな競り。計99頭の取引で落札総額は28億4900万円(税別)を記録し、同牧場の吉田俊介副代表は「結果は満足」と笑顔を見せた。
中央競馬で生産馬が活躍する同牧場は、繁殖牝馬の血統を入れ替えようと、19年から自前の競りを展開。同牧場の良血馬が放出されるとあり、注目度は年々高まっており、21年は64頭の取引で落札総額は6億8800万円だった。今年は春に生まれた当歳馬部門を新設して名称も改め、国内外の馬主や牧場関係者ら約600人が訪れた。
新設した当歳馬は38頭がエントリーし、全頭取引の落札率100%で、落札総額は18億9300万円。今年の日本ダービー馬ドウデュースの半弟に当たるリアルスティール産駒「ダストアンドダイヤモンズの2022」が最高値の8600万円で落札されるなど良血馬が続々と登場した。「億超え」の超高額馬はいなかったが、1頭当たりの平均落札額は4982万円を記録した。
繁殖牝馬は上場67頭で落札率は91%、落札総額は9億5600万円。父キングカメハメハ、母ドナウブルーの牝3歳「アルモハバナ」が繁殖では未供用ながら、血統の良さを裏付けるように最高値の4900万円で落札されるなど、1頭当たりの平均落札額は1567万円。単純比較はできないが前年比約4割増で、過去3年の「繁殖牝馬セール」の最高額を更新。取引が成立せず売り主が引き取る主取は6頭だった。
吉田副代表は「多くの方が来場し、たくさん購入していただいた」と感謝する。国内最大の競り市セレクトセールでは取引価格が高騰する一方、一つの牧場から上場する頭数も限られ、「『ノーザンの馬が買えない』という声も聞いていた。(7月開催の)セレクトセールでは出せない、遅くに生まれた馬も上場できる」とミックスセールの意義を説明。「当セール出身の馬が活躍し、信頼と評価を高めていければ。来年は当歳馬を50頭ぐらいに増やしたい」と話した。
















