主力選手欠くも攻めの走りで健闘 北海道栄3位 〔道高校駅伝大会〕

主力選手欠くも攻めの走りで健闘
北海道栄3位
〔道高校駅伝大会〕
力走し3位と奮闘した道栄メンバー=提供

 9日に網走市で行われた男子第75回北海道高校駅伝競走大会で、北海道栄は2時間7分35秒で3位だった。山中慎監督は「悔しい結果に終わったが、選手らの頑張りはたたえたい」と話した。

 「打倒山の手」―。前回王者の札幌山の手を破ることを大きな目標に掲げてきた。しかし大会1週間前に井上寛大主将(3年)が両足の疲労骨折でレースを断念。主力の欠場を余儀なくされ、区間の布陣を立て直した。

 レースでは、序盤からトップに躍り出た山の手を必死に追う展開。第2区(3キロ)で吹越秀翔(1年)が区間賞を獲得。続く第3区(8キロ)でもエース廣田陸(3年)が区間賞を取り、42秒あった山の手との差を24秒まで縮めた。それでも廣田は「井上の分まで全力で走り切ったが、42秒の差を0にしてたすきを渡せなかった」と悔しさをにじませた。

 第4区(8キロ)を担った佐々木朱里(2年)は欠場の井上に代わって力走。「後半の4キロでギアを上げてプラン通りに運べた」。区間トップと1秒差の走りを見せ、24秒あった山の手との差を5秒まで縮めた。

 だが5~7区間で徐々に離され、最後は全体2位の東海大札幌にもかわされて結果は3位。山中監督は「前半区間で攻めの走りをして、第4区で先頭に立って逃げ切るプランだった。井上の故障もあり、フルメンバーでは走れなかったが、よくここまで走り切った」と選手らをたたえた。

 「けがでチームに迷惑を掛けてしまい申し訳なさと悔しい気持ちでいっぱい。3位で終わったが、メンバーの全力の走りに精いっぱい声援を送った」と井上。集大成と位置付けてきた大会でのメンバーの奮闘を見守った。山中監督は「下級生は3年生から多くを学んだ。さらに良い結果を残せるよう、気を引き締めて来年の優勝という目標に突き進みたい」とリベンジを誓った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る