自然調査を体験 モンベルと北大苫小牧研究林が合同事業

探知機を使った魚の捕獲体験をする参加者

 アウトドア用品メーカーのモンベル(本社大阪市)と北海道大学北方生物圏フィールド科学センターは23、27の両日、苫小牧市高丘の北大苫小牧研究林で自然体験事業を実施した。アウトドア体験を通じ、自然調査への関心を深めてもらおうという初の試み。参加者は高木の枝葉が茂る林冠の観測用ゴンドラに乗ったり、最先端機器を使って魚の探索をしたりし、同研究林で実際に行われている自然科学研究に触れた。

 2日間とも午前、午後の2部構成で23日は計38人、27日は計19人が参加。大阪府や千葉県など道外からの参加者もいた。

 27日午前の部では、同センターの岸田治准教授から「皆さんのきょうの取り組みは研究林の調査に役立てられる」と説明を受けた後、参加者は胴長を着用して林内を流れる幌内川での魚の生態調査に臨んだ。

 同川には追跡用マイクロチップが埋め込まれたアメマスやブラウントラウトなどが生息。探知機をかざし「ピピピ」と鳴った水中に素早く網を入れて捕獲する作業に成功すると、参加者から歓声が上がった。魚に麻酔をかけて追跡用チップを取り付けたり、胃の内容物を調べたりする作業にも挑戦した。

 この後、地上高25メートルから半径40メートルを移動できる林冠観測用ゴンドラに乗り、鳥の目線でヤマブドウやヤマモミジなど樹木を観察。森を散策してネズミや昆虫、落ち葉に関する調査の解説も受けた。

 市内美園町の松本静男さん(73)は「研究林にはよく来るが、こんなにたくさんの調査活動をしているとは知らなかった。多くのスタッフが付き、普段できないいろいろな体験ができた」と喜んでいた。

 モンベル広報部は「キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりで、プログラム内容も好評だった。今後の継続についても北大側と前向きに検討したい」と語った。

 同センターは「研究内容を知っているもらう機会になった。季節によって違う研究があるので、さまざまな場面を捉え、体験事業を考えたい」としている。

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