全道でエゾシカと車の接触事故が相次ぐ中、苫小牧市は、エゾシカの飛び出しにドライバーが素早く気付けるよう市道脇の草を刈る対策に乗り出した。昨年、市内で発生した接触事故は道内の自治体で最多の約300件に上り、この時期に相次いだ。まずは勇払と弁天で試行し、効果が確認できれば、実施範囲を広げていきたい考えだ。
26、27の両日、市から草刈りを受託した業者が勇払の市道沼ノ端勇払線の1・5キロ区間と、弁天の市道東部南通線の1・1キロ区間で作業。沿道の幅3メートルほどの草を刈り込んだ。
市環境生活課は「実際に交通事故の発生が多かった場所を選定した」と説明。効果を見極めながら、草刈りエリアの拡大を含めた今後の対策を検討していく。
接触事故は柏原や静川、植苗、高丘の幹線道路でも多く、管理する国や道との連携を探っていきたい考えだ。
道警によると、市内で発生したエゾシカと車の接触事故件数は2021年、道内市町村でトップの303件。10~12月の3カ月間で153件と、全体の半数を占めた。
苫小牧署はホームページ掲載の交通安全情報で、シカの事故について特集。▽夜間はシカの目が光るので、見つけたら減速、道路脇に注意▽シカは群れで行動するので、1頭でも見つけたら減速を―などと注意喚起している。
この他、市は市内でエゾシカの生息数自体が増えている可能性もあるとみて、今年度初めて11月~来年2月、中心市街地周辺にくくりわなを設置。エゾシカ約50頭の捕獲事業を計画している。
















