苫小牧市柏原の自動車部品製造業アイシン北海道(伊藤伯社長)は新たに電動ウオーターポンプ(EWP)部品の製造を始めた。アイシングループ主力製品の一つで、北海道・東北エリアの現地調達率を高める中、同社の高い技術力で生産を勝ち取った。カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出ゼロ)の達成や電動化の向上にも貢献する製品で、同社は「今後も増産したい」と意気込んでいる。
同社が新たに生産を始めたのは、エンジン内を冷却するEWPを構成する、「サクションカバー」というアルミ鋳造製品。排気量1・5リットルの中小型車用で、トヨタ自動車(愛知県)のハイブリッド車に搭載される。同部品をアイシン東北(岩手県)に納入してEWPに組み付け、トヨタ自動車東日本(宮城県)に供給する流れだ。
EWPはアイシングループの主力部品。増産に伴い愛知の一局集中から、製造の一部を東北に移管し、アイシン北海道も構成部品を受注した。工場内のレイアウトを再編し、空きスペースを捻出して加工ライン1本を新設。事業費は非公表。9月から試行も含めて製造し、10月から月産3万台のフル生産体制になり、同17日に「初出荷式」を行った。
同社の主力はアルミ鋳造部品のバルブボデー、タイミングチェーンケース、リアケース、ウオーターポンプで、サクションカバーはそれらに代わる製品ではないものの、同社は「トヨタグループの現地調達率向上に貢献できる」と強調。来年度以降の搭載車種の拡大、さらなる増産を視野に入れる。
新設した加工ラインは従業員5人程度を配置。既存の主力製品と比べて小型のため、「女性がより活躍しやすい職場」と話す。同社の従業員体制は現在500人超と過去最大規模で、「今後も増産に対応しながら、地域に貢献していければ」と話している。



















