北、ICBM発射か 日本通過せず 短距離2発も

北、ICBM発射か 日本通過せず 短距離2発も

 【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は3日午前7時40分(日本時間同)ごろ、平壌の順安付近から日本海に長距離弾道ミサイルと推定されるミサイル1発を発射した。さらに午前8時39分ごろから、西部・平安南道价川付近で短距離弾道ミサイルと推定される2発も日本海に向けて発射した。関係者によると、韓国軍は1発目について大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性が高いと分析している。

 日本政府は1発目の発射を受けて午前7時50分、全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じ、宮城、山形、新潟各県の住民を対象に建物や地下に避難するよう警報を発令。防衛省は当初、このミサイルは「太平洋へ通過したとみられる」と発表したが、その後「日本列島を通過していない」と情報を訂正した。

 浜田靖一防衛相は記者団に対し、発射されたミサイルの一つは高度約2000キロメートル、飛行距離は約750キロメートルで、日本海に落下したと公表した。岸田文雄首相は記者団に「決して許されない」と発射を強く非難した。

 北朝鮮は2日にも、短距離弾道ミサイルなど23発以上を日本海や黄海に発射した。うち短距離ミサイル1発は日本海の南北軍事境界線に当たる北方限界線(NLL)の韓国側公海上に落下。韓国軍がNLLの北朝鮮側公海上に空対地ミサイル3発を発射して対抗するなど、南北間の緊張が高まっている。

 北朝鮮の今回のミサイル発射には、米韓の合同訓練に反発を示すとともに、昨年1月に決めた国防の5カ年計画に基づき兵器開発を進める狙いがあるとみられる。日米韓政府は北朝鮮が近く核実験を強行する可能性もあるとみて、警戒している。

 米韓両軍は4日までの予定で、軍用機約240機を投入した大規模空中訓練「ビジラント・ストーム」を実施中。北朝鮮は「これ以上容認できない」と非難する朴正天朝鮮労働党書記の談話や「次の段階の措置を考慮する」と軍事的挑発を示唆する外務省報道官談話を連日発表していた。

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