教育旅行のフェリー利用促進 苫小牧港で体験会

教育旅行のフェリー利用促進 苫小牧港で体験会
苫小牧港で自動車運搬船を見学する中学校教員や旅行会社関係者=9月30日

 道運輸局室蘭運輸支局や苫小牧港開発などは、苫小牧港と本州をつなぐ旅客フェリーを利用した教育旅行の促進に力を入れている。今秋、道内の中学校教員や旅行会社社員らを招き、苫小牧港での貨物船見学など学習プログラムを組み込んだ旅行体験会を催した。関係機関は子供たちに海事・物流産業について学んでもらう機会の提供も目指し、学校にフェリー活用をアピールしている。

 旅行体験会は、9月9~11日に苫小牧港―大洗港(茨城県)を運航する商船三井フェリー「さんふらわあ ふらの」、同30日~10月2日には苫小牧港―仙台港(宮城県)を航路とした太平洋フェリー「きたかみ」を使用して実施。初回は中学校教員や旅行会社の社員ら9人、2回目は同じく11人が参加し、フェリー利用の教育旅行を体験した。

 学習プログラムとして苫小牧港で自動車運搬船や一般貨物船、タグボート、物流倉庫、港湾荷役機械などを見学。「日本でここだけでしか体験できないプログラム」をうたう学習機会を通じ、海事・物流の仕組みについて理解を深めた。

 同支局やフェリー各社、苫小牧港開発は昨年度も同様の体験会を企画。フェリーの利用促進のほか、企業活動や暮らしと海運の結び付きを知る教育効果などを学校や、教育旅行商品を開発する旅行会社にPRしている。昨年の体験会を契機に旅行会社が商品開発し、来年4月に十勝管内の中学校が、苫小牧港での学習プログラムを取り入れたフェリー使用の修学旅行を予定しているという。

 同支局によると、北海道と本州などを結ぶ旅客フェリーの利用者は、1994年をピークに減少傾向にある。新型コロナの影響もあって苫小牧港に就航するフェリーも今年7月時点で、2019年比20%減となった。また、海事・物流産業の労働力不足も顕在化し、将来の人材確保に向けて子供たちに海運業界へ関心を持ってもらうことも、体験会企画の背景にある。

 鎌田佳宣支局長は「海運や物流の重要性を理解し、職業観を深めるキャリア教育にも生かせる。そうした利点もアピールしたい」としている。

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