第43回JSCAブロック対抗水泳競技大会in高知(10月、高知県)で、苫小牧市の黒崎ゆら(沼ノ端中1年)=スコーレ千歳=が女子100メートル自由形(11~12歳)で2位に入賞。北海道代表で出場した同年代の女子4×50メートルフリーリレーでも3位に入る健闘を見せた。100メートル自由形は自己ベストを大幅に更新する会心の泳ぎだった。
100メートル自由形には全国各ブロックの代表17人が出場。黒崎は59秒78と1分を切る好タイム、これまでの1分00秒62の自己ベストを一気に伸ばした。「前半の入りは遅かったが、後半体力が残っていた。もしかしたら…と思った」。最近まで苦手意識があった100メートルだが、今回のレースを大きな自信につなげた。
リレーは北海道代表として、スコーレ千歳のメンバーで出場した。8月の全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会の3位入賞時と同じ、1泳黒崎、2泳石黒梨恵奈(千歳桜木小6年)、3泳吉本想(砂川中1年)、4泳酒井桃花(千歳北陽小6年)のメンバー。タイムはチームベスト(1分51秒90)を更新する1分51秒65。メンバーが力を出し切ったレースだった。黒崎は自己ベストに0秒01遅れの27秒61の泳ぎだった。「目標は優勝だった。個人的にタイムは満足しているが、周りのチームが強かった」と振り返った。
50メートル自由形は「8月のレースより感覚が良くなかったし、練習から調子が悪かった」とやや不安の中で臨んだ。それでも7月の中体連で出した27秒65を久々に上回る自己ベストの27秒60をマーク。メダルにわずか0秒01届かず4位となり、悔しさと喜びが入り交じる結果になった。
今後の目標は来春(3月)のJOCジュニアオリンピックカップ。11月の誕生日で競技の年齢区分も13~14歳に上がり、レベルも高くなる。新メンバーで臨んだ23日の4×100メートルでリレーでは新しい年齢区分での標準記録は突破したが、個人種目での勝負はこれからが佳境。新たな標準記録突破を見据え、冬場の練習にも熱が入っている。

















