児童虐待への対応を研修 苫小牧市要保護児童対策協

児童虐待への対応を研修
苫小牧市要保護児童対策協
ネグレクトの家庭支援について学ぶ参加者

 苫小牧市内の子どもの養育に関わる機関で構成する市要保護児童対策地域協議会(松村順子会長)は10月28日、児童虐待対応研修会を市職員会館で行った。西南学院大学(福岡県)の安部計彦教授が、ネグレクト(養育怠慢)は貧困や保護者の養育力に課題がある家庭で発生リスクが高いことを指摘。関係機関の粘り強い支援の大切さを訴えた。

 研修は会場参加とオンラインの両形式で実施。計19機関の関係者が参加した。

 安部教授はネグレクトについて、▽適切な食事や衣服を与えない▽子どもだけで長時間放置する―などの行為と解説し、「子どもの生命の危機につながることはもちろんだが、保護者から守られ、愛される権利の侵害でもある」と強調した。

 さらにネグレクト状態の子どもは、心身発達の遅れによって学習理解が追い付かなかったり、不潔や不衛生を理由にいじめられたりするため不登校となる割合が高いことを説明した。

 また保護者に知的・精神的障害があるケースや、経済的な困窮を抱えている場合も多いことから、「自身の問題で気持ちがいっぱいで、子どものことを考える余裕がない人もいる」と指摘。「まずは家族の状況を丁寧に把握し、一つひとつ解決するしかない」と述べ、関係機関が役割分担して支援ネットワークを構築し、安定的に援助し続けることの必要性を繰り返し伝えた。

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