北海道小学生バレーボール大会道南大会(第42回道新カップ)は5、6両日、苫小牧市総合体育館で3部門のトーナメントが行われた。苫小牧勢は、男女混合で泉野VCが2019年以来2大会ぶり2度目の優勝を果たし、来年1月の道小学生選抜優勝大会(江別市)進出を決めた。緑小同好会、白老緑丘少年団は3位。拓勇BRAVE、女子の苫小牧バレーボールスクールは新型コロナウイルスの影響で棄権した。
男子、女子は共にWIN海陽(室蘭)が制し、各部門の上位2チームが選抜優勝大会切符をつかんだ。
小学年代集大成の一戦は北海道バレーボール協会など主催、苫小牧バレーボール協会、苫小牧小学生連盟が主管した。苫小牧、室蘭、函館の各地区代表17チームが出場し、熱戦を繰り広げた。
【男女混合】
▽決勝
泉野VC2―0木古内・知内JVC(函館)
▽準決勝
泉野VC2―0白老緑丘少年団
木古内・知内JVC2―0緑小同好会
▽1回戦
白老緑丘少年団2―0八雲少年団(函館)
緑小同好会2―0伊達政宗ダンガンズ(室蘭)
木古内・知内JVC=不戦勝=拓勇BRAVE
【男子】
▽決勝
WIN海陽(室蘭)2―0函館はやぶさ(函館)
▽1回戦 WIN海陽2―0函館バレーボールスクール(函館)、函館はやぶさ2―0函館ききょう(函館)
【女子】
▽決勝
WIN海陽(室蘭)2―0TRYis八丁平(室蘭)
▽準決勝 WIN海陽2―0室蘭大和キッズ(室蘭)、TRYis八丁平2―0函館港ジュニアバレーボールクラブ(函館)▽1回戦 WIN海陽2―0函館北昭和バレーボールクラブ(函館)、室蘭大和キッズ2―1函館ききょうホープス(函館)、TRYis八丁平2―0函館亀田スピリッツ(函館)、函館港ジュニアバレーボールクラブ=不戦勝=苫小牧バレーボールスクール
―泉野、全道に向け技術強化
泉野が難なく選抜優勝大会の切符をつかんだ。サーブ、レシーブ、スパイク、どれを取っても頭一つ抜けていた。須藤主将(北星6年)は「まずは次に行けることが決まってうれしい。声を掛け合いながらプレーできた」と胸を張った。
7月の南大会準優勝、9月の全道級大会ふかがわカップ優勝と今季は相次ぐ好成績に沸いた。道南大会は勝って当たり前の雰囲気に「少し緊張もした」と主将は言うが準決勝、決勝とセットの取りこぼしは一つもなかった。
それでも滝監督は「少しチームとしての成長は停滞気味」と厳しい評価。今年は対戦実績のほぼない北北海道勢に強豪がそろう。中には身長170センチの男子エースアタッカーを擁するチームも。「あと2カ月でブロックの位置取りやスパイクレシーブの技術を高める必要がある」と指揮官は言う。
6年生4人、4年生以下4人の少数精鋭。選手層は確実に他チームより劣るが、ひたむきに努力を重ね弱点を補ってきた自信がある。須藤主将は「絶対に優勝したい」と闘志を燃やした。
― 緑小、悪い流れ断ち切れず
大舞台まであと一歩だった。準決勝で木古内・知内JVCに敗れ選抜優勝大会出場を逃した緑小。橋本主将(豊川6年)は「勝てる試合だった。選抜大会に行きたかった」と肩を落とした。
第1セットは一時ダブルスコアの差をつけ大量リード。ただそこで「気持ちが高ぶって焦ってしまった」と主将。レシーブミスなど自滅が相次ぎ、一気に逆転を許してしまった。
第2セットで悪い流れを何とか断ち切りたかったが、新型コロナウイルスの影響で主力を数人欠いたことなども響き反転攻勢はかなわなかった。
橋本主将、安藤(明野6年)、蔦林(同)の最上級生男子トリオが13人いる下級生を力強くけん引してきた。小田監督は「それぞれの個性を生かしながら頑張ってくれた」と感謝する。
橋本主将は「みんなで声を掛け合いながら、来年は全道優勝を目指してほしい」と後輩たちにバトンを託した。






















