物価高対策で緊急支援 苫小牧市 非課税世帯に給付金も

物価高対策で緊急支援 苫小牧市
非課税世帯に給付金も

 苫小牧市の岩倉博文市長は7日、物価高騰を踏まえた総額19億3000万円余りの地域経済対策や緊急支援対策を発表した。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した8事業と、住民税非課税世帯などに1世帯5万円を配る「電気・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金」の2本立て。同日、市議会臨時会の15日開会を招集告示した。

 臨時記者会見で発表した。2022年度一般会計に19億3150万1000円を増額補正する。臨時交付金を活用した8事業は、国からの限度額3億4300万8000円を使い、市も一般財源5111万7000円を投入する。緊急支援給付金は全額国費で、15億3737万6000円。

 物価高対策の臨時交付金事業は、1次産業を手厚く支援するのが特徴。農業では6月~来年2月に購入する肥料の価格高騰分の3割を、漁業では今年の発泡スチロール箱購入で、価格上昇分に相当する20%を、それぞれ支給する。

 この他、学校給食費支援では12月、来年1月の2カ月間、小中学校の給食費を全額免除。認可保育所や認定こども園でも2カ月分、副食費を無償化して保護者の負担を軽減する。

 事業継続支援2022の第2弾は、市内の中小・小規模事業者に10万円を支給する。今年10月~来年1月のうち、1カ月間の売り上げが19、20、21年度いずれかの年の同月比で、30%以上減った場合などが対象。市内の特別養護老人ホームなど479高齢者施設にも、業務継続の支援金を用意する。

 厳しい経営が続く公衆浴場6カ所に、21年度の各施設利用状況を踏まえて支援金を交付。省エネ家電製品普及促進事業では、省エネルギー性能の高い冷蔵庫やLED(発光ダイオード)照明に切り替えた市民に1万円を補助し、省エネ促進と各家庭のエネルギー費削減の一石二鳥を図る。

 電気、ガス、食料品などの価格高騰対策で1世帯5万円を配る緊急支援給付金は、住民税非課税世帯約2万8700世帯、家計急変世帯約1500世帯が対象で、12月にも支給を始める見通しだ。

 岩倉市長は「かなりきめ細かな対応を打ち出した」と強調しつつ、物価高や長引くコロナ禍、先行き不透明感の課題を挙げ「切れ目のない支援が必要な局面」と指摘。今後は12月議会以降も随時、国の支援メニューによる対策事業を提案する構えで「足元の財政をしっかり踏まえて考え、優先すべき政策案件を準備していく」と力を込めた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る