日本詩人クラブ会員の入谷寿一さん(93)=苫小牧市美園町=の新たな詩集が先月、土曜美術社出版販売(東京)から出版された。通算6作目で、入谷さんは詩作の「集大成」と位置付ける。
自身の教員時代をつづった「えぞまつの歌」(1989年)や戦争をテーマにした「茜色の空の下で」(2016年)などこれまでに出した五つの詩集の中から75作品を厳選。未刊詩15点、エッセイ8点も加えた大作だ。
約70年間に手掛けた学校教育、自然、戦争、平和など多彩なジャンルの詩の中で、最も古い作品は19歳の時に作った「客車代用車」。終戦後、食糧難などに苦しんだ時期に希望を求めて故郷へ帰る若者を描いた。未刊詩の東京電力福島第1原発について書いた「忘れろ」は、原発反対を訴える。
エッセイも、むかわ町穂別の詩人で宮沢賢治研究の第一人者として知られた故斉藤征義さんとの思い出をつづった「賢治精神の実践者 詩人 斉藤征義」など読み応え十分。入谷さんは「詩が一日一日を大切に生きるきっかけになれば」と話す。
A5判168ページで1540円。600部発行。
詩集に関する問い合わせは入谷さん 電話0144(34)3995。
















