苫小牧市は、物価高や燃料高騰の影響を受けた市民、事業者の支援強化に乗り出す。学校給食費の2カ月分無償化や、売り上げが落ち込んだ事業者への10万円給付など、多様な支援事業を盛り込んだ19億3150万円を計上。暮らしや事業を支える取り組みを進める。
事業費を盛った2022年度一般会計補正予算案は15日の市議会臨時会で可決された。市は今後、事業ごとに準備を進め、申請を受け付けていく。
各事業のうち、全額国庫補助で賄う「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金支給事業」は、住民税非課税世帯(2万8700世帯)と家計急変世帯(1500世帯)を対象に1世帯5万円を給付する。家計急変世帯は12月1日から申請を受け付ける。
住民税非課税世帯については、12月中旬にも確認書を送付。対象者からの確認書を受理した後、同月下旬以降に支給する。受け付けは来年2月28日まで。
地方創生臨時交付金を活用した「事業継続支援事業2022(第2弾)」は、今年10月から来年1月の期間で、1カ月の売り上げが19~22年の同月比で30%以上減少―など条件を満たした事業者に10万円を給付する。申請期間は今月下旬から来年2月末まで。
「学校給食費等支援事業」は、小中学校の児童生徒(要保護、準要保護世帯を除く)の給食費を12月と1月の2カ月分を無償化。「保育施設等副食費支援事業」では、市内の認可保育所や認定こども園など67園を対象に、副食費を2カ月分無償にし、保護者の経済的負担軽減を図る。
「高齢者施設等燃料価格高騰対策支援事業」は、高齢者施設など479施設を対象に、各施設に10万~20万円支給する。12月に申請の受け付けを始める。
「省エネ家電製品普及促進事業」は、家電量販店などで省エネ家電に買い換えた市民に補助金を交付し、家庭のエネルギー費用負担を減少させる。対象製品は冷蔵庫とLED(発光ダイオード)照明。補助額は購入金額ごとに異なり、最大6万円。今月中に周知のチラシを全戸配布し、12月から申請を受け付ける。
また、物価高や燃料高騰の影響を受けた公衆浴場6カ所に対し、月平均の入浴客数に応じた経営支援金を交付。農業者には肥料価格高騰分の3割、漁業者には出荷用魚箱(発泡スチロール箱)購入費の2割(価格上昇相当額)を補助し、経営を支援する。
市は「国が行う支援事業の動向を見極めながら、今後も市民や事業者への対策を検討していきたい」としている。
















