苫小牧市は、2023年度から5年間を期間とした第2次中小企業振興計画の素案をまとめた。経営基盤の強化や販路拡大、人材確保、創業の支援といった施策を盛り込み、ウィズコロナやアフターコロナも見据えて市内中小零細企業の経営や創業をサポートしていく方針だ。
素案は、16日に市役所で開かれた中小企業振興審議会(高橋憲司会長)で示した。
第2次計画は、5年間の現行計画が今年度で終了することから策定する。振興策の柱は三つ。新型コロナ感染流行、人口減少や少子高齢化に伴う労働力不足、デジタル社会、働き方の多様化など時代背景を踏まえて設定し、(1)創業・事業承継の推進(2)人材確保と人材育成の強化(3)事業継続のための経営基盤の強化・販路拡大の推進―を掲げた。
3本柱に基づく主要支援策は全体で九つ。創業・事業承継の推進では、▽創業希望者と新規創業者への支援▽創業しやすい環境づくりの構築▽事業承継の推進―を示した。具体的には新規創業や事業承継セミナーの開催、ICT(情報通信技術)の利活用支援、空き店舗に関する情報発信などを盛り込んだ。
人材確保と人材育成の強化では、▽人材確保の支援▽人材育成の取り組み強化▽職場環境づくりや定着の支援―を示し、事業として若者の市内就職促進、採用面接のオンライン化、人材育成プログラムの作成、働きやすい職場環境づくりの支援などを盛った。
経営基盤強化・販路拡大推進では、▽販路拡大の支援▽事業者の交流促進▽経営基盤強化の支援―を設定。電子商取引やインターネットサイト構築の推進、融資制度の周知、異業種交流や商談会の事業展開、産学官金の連携強化による新サービス・新製品の開発支援などを示した。
計画最終年の27年度までに目指す数値も設け、創業サポート補助金の利用人数は40人(21年度比19人増)、就職マッチング支援事業「とまジョブ」の掲載企業件数は500件(同73件増)、市中小企業融資制度の新規利用件数は200件(同71件増)などとした。
第2次計画について議論を重ねた同審議会は28日、素案に対する意見を岩倉博文市長に答申する。これを踏まえ、市は計画内容を固め、来年1月のパブリックコメント(意見公募)を経て今年度末までに策定する。同審議会の高橋会長は「原油高や物価高などもあって、地元中小企業の経営は厳しい状況が続いている。少しでも実情に合った支援を行ってほしい」と話す。
















