安平町内でワイン事業に取り組んでいる自動車部品製造業ダイナックス(本社千歳市)は17日、同町追分地区の畑で進めるブドウ栽培の作業を体験してもらう交流会を開いた。同社の社員と町職員、町議、農福連携の関係者らを合わせた約20人がブドウ栽培の一端に触れた。
同社は今年5月、ワインを安平の特産品にするための包括協定を町と締結。2025年にはワイナリー(ワイン醸造所)の開設を目指している。
今春、追分旭にある2ヘクタールの畑に植えた「シャルドネ」「ピノ・ノワール」「ケルナー」など15品種約3000本の苗木は、8~9月にかけて順調に成長した。
この日は強い雨雪の降る寒空の中、冬を越すために必要な剪定(せんてい)と枝の根元を土で盛る作業を行った。町政策推進課の杉本健志主査(34)は「参加したことで愛着が湧いた。早くワインにして飲みたい」と笑顔を見せた。
同社によると、来年度は畑の規模を6ヘクタール拡大し、1万本を追加して植える計画。担当者は「来年、再来年と体験交流会を続け、町民にも参加してもらえたら」と話していた。

















