国体・陸上300メートルV 道栄エケ・ジュニア瑠音

国体・陸上300メートルV
道栄エケ・ジュニア瑠音
好記録で優勝したエケ

 北海道栄高校陸上部のエケ・ジュニア瑠音(3年)がこのほど、第77回国民体育大会(栃木県)の少年男子A300メートルで32秒86の好タイムで優勝。「力を出し切った結果、いいタイムでゴールできた。何より初の全国制覇だったのでうれしい」と笑顔で話した。

 予選では33秒13と「コンディションは抜群に良かった」。2016年に生まれた従来の記録33秒06までわずか07秒と射程内に収めた。決勝では、好スタートから直線に入った時には既に先頭。178センチの体格を生かした大きなストライドで一気に加速、ゴールを駆け抜けた。「前半から他の選手に遅れないように積極的に走り、カーブから少しずつギアを上げた。練習からイメージしていたレース運びができてほっとした」と胸を張る。エケの32秒86は、10月のU18大会で破られるまで日本高校新記録だった。

 小学校から足が速く、中学1年から本格的に競技に力を入れた。道栄入学は堀下航監督からの誘いだった。「話を持ち掛けた当初から大きな可能性を感じ大器になると確信していた。底知れない力を持っているので、今後は日本を背負う存在になってほしい」と堀下監督。

 監督の熱心な指導の下、実力はもちろんのこと精神的にも成長。昨年は全道大会で200、400メートル、リレー2種目の4冠を達成。勢いそのままに今年の高校総体100メートルで初の全国制覇を目指したが、足のけがに悩まされ悲願には届かず。望みをつなげて挑んだ国体300メートルで大きな目標を達成し「とても自信になった。今後もさらに上を目指して努力していきたい」と飛躍を誓った。

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