安平町社協 共生型福祉へ理解深める 地域ネットワーク会議 

安平町社協 共生型福祉へ理解深める 地域ネットワーク会議 
地域共生社会について考えた町地域ネットワーク会議

 2022年度安平町地域ネットワーク会議が18日、早来町民センターで開かれた。社会福祉法人ゆうゆう(当別町)の大原裕介理事長を講師に迎え、地域共生型の福祉について理解を深めた。

 町の委託事業で町社会福祉協議会が主催。保健、医療、福祉サービスの総合的なシステム構築に向けた、関係機関や自治会、住民によるネットワークづくりが目的。町民や介護関係者、町職員らオンラインを含め約100人が参加した。

 大原理事長は人口減少、高齢化が加速することで「今まで一つと考えられていた問題が複数絡み合い、需要と供給のバランスが崩れていく」と指摘。「個人や世帯の相談を包括的に受け止め、複合・複雑化した課題に複数の支援機関で対応することや、地域とつながり多様な社会参加を実現する体制を築くことが必要」と説いた。

 一つの例として、ボランティアセンターで高齢の女性が貧困世帯の子どもに習字を教えている場面を画像で紹介。また、独居高齢者らに弁当を宅配する障がい者就労支援事業が、やがて地域住民からの発注も来るようになり、雇用創出や消費拡大など地域活性化にもつながった夕張市の事例を取り上げ、「障害を持つ人が地域を支える人になっている。地域に課題があればあるほど福祉にチャンスがある」と話した。

 このほか、町内で活動するNPO法人の「ポラーナ」や「生活支援の会ねこのて」、町認知症サポーターの会の関係者による実践発表が行われた。

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