倉庫業・港湾運送業の苫小牧埠頭(苫小牧市入船町、海津尚夫社長)は、同社の新開1号倉庫(新開町4)にサツマイモの大規模選果施設を整備し、今月1日から稼働させている。道内の生産者から集荷したサツマイモを選別、箱詰めして、苫小牧港を通じて東南アジアなどに出荷。北海道の食の輸出促進に貢献していく。サツマイモの大規模選果施設は道内初で、国内でも最大級という。
同社は、国内青果物の輸出促進に取り組む日本青果物輸出促進協議会(東京)の「サツマイモ大規模洗浄・選別出荷施設の導入実証」に参画し、鉄骨造り平屋建て1930平方メートルの倉庫内に選果施設を整備。来年2月までを実証事業の期間とし、その後、取り扱いの拡大を目指す。
施設には▽生産者から集荷した土付きサツマイモを洗う洗浄機▽重さや大きさで自動仕分けする重量選別機▽段ボール梱包ライン▽商品の保管スペース―などを設けた。室内は保管に適した気温14度、湿度90%以上にコントロールされている。
北海道からの輸出の課題を探るため、出荷前のサツマイモの状態を記録した写真情報のQRコードを段ボール箱に印刷。輸出先で商品を受け取った関係者がQRコードで出荷前との品質変化を確認できるシステムも導入した。
施設では帯広市や石狩市、上川管内当麻町など道内の13農協と1法人から、今年収穫した約100トンを既に受け入れている。職員22人が作業に当たり、1日当たり5~7トンを洗浄し選果。香港やシンガポール、タイなど東南アジアに向けて順次輸出する考えだ。
地球温暖化の影響もあって北海道でサツマイモが栽培できるようになり、生産農家が増えている。甘みの強い日本のサツマイモは東南アジアなどで需要が高く、新たな産地として北海道が注目を集めている。
施設では18日、関係者向けの視察会が行われた。同協議会や農林水産省などから17人が参加し、ラインの設備を見て回った。苫小牧埠頭の担当者は「本道のサツマイモ生産を後押しし、食の輸出促進につなげたい」と話している。
















