苫小牧漁業協同組合の錦多峰さけ・ますふ化場(錦岡)は21日、サケの採卵作業を終了した。9月下旬から親魚2万匹超、受精卵450万粒超を確保し、今シーズンの目標を達成。苫小牧漁協は「このまま秋サケ資源が順調に回復してくれたら」と願っている。
胆振管内さけ・ます増殖事業協会(白老町)のふ化事業を受託。錦多峰川で毎年8~11月、関係機関と密漁対策しながら、鉄製のおりや柵の「うらい」を仕掛け、遡上(そじょう)する親魚を捕獲。ふ化場で人工授精し、白老でふ化させ、翌春に稚魚を放流している。
前年は同漁協の秋サケ定置網漁が統計史上最低の不漁に見舞われ、受精卵の確保も約380万粒と、目標の約450万粒を下回った。今年は定置網漁も資源回復の兆しが見られたのに加え、親魚の確保や採卵の作業を前倒しし、受精卵は目標通り確保できた。
最終日は漁協の職員や漁業者ら6人で早朝に作業。親魚約50匹をいったん蓄養池に放し、ベルトコンベヤーで採卵室に移し、手際よく採卵と人工授精を展開。雌の腹を割いて卵を取り出し、雄の精子を掛けてかき混ぜるなど、10分間ほどで作業を終えた。
















