幻想的な光のシャワーが降り注いでいる。札幌の冬の風物詩「ホワイトイルミネーション」が大通公園で始まり、とてもきれいだ。「ミュンヘン・クリスマス市」も3年ぶりに復活し、同時開催。新型コロナウイルスの感染再拡大が止まらない中、本格的な「ウィズコロナ」の冬を迎える。
そんな季節。海の向こうの砂漠の国・カタールで、サッカーのワールドカップ(W杯)が開幕。試合前の国歌斉唱からサポーターが泣いていた実に64年ぶり出場のウェールズが執念で追い付いたり、サウジアラビアが、あのメッシのいるアルゼンチンを逆転で破る大金星を挙げた。「緑の海」のようなピッチで、大会序盤から激闘が続く。
サッカー観戦は終了後、どっと疲れる。野球やバスケットボールとは異なり、ロースコアのゲームが多いからかもしれない。その失点が「大きな1点」ではなく「致命的な1点」になる。欧州の人たちがこのスポーツをこよなく愛する理由が分かるような気がする。連綿と続く歴史と文化の違いなのだろう。
難敵ぞろいのグループEに入った森保ジャパン。昨夜は「クリスマス市」の母国で、優勝候補のドイツと激突。押されっ放しの前半から、後半はシステムを変えて逆襲。堂安、浅野が決めて逆転勝ち。大番狂わせを演じて勝ち点3を奪取した。次戦はコスタリカ、そして強豪・スペイン戦が待ち受ける。悲願の8強入りし、歴史を変えられるか。眠れない夜が続く。(広)









