北海道中央バス(札幌市)は28日から当面の間、苫小牧―札幌を結ぶ都市間高速バス「高速とまこまい号」を全便運休する。新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者が社内で急増し、乗務員の確保が困難になったため。中央バスのみ運行している土日祝日はバス路線がゼロになるため、道南バス(室蘭市)が12月から一部運行を再開する。
「高速とまこまい号」は平日、土日祝日とも札幌発15便、苫小牧発13便を運行している。全便運休することで、同区間の高速バスは道南バスの「高速ハスカップ号」のみとなる。
道南バスは平日、札幌発と苫小牧発それぞれ6便を運行。土日祝日はコロナ対策で昨年4月から全便を運休している。中央バスの緊急事態を受け12月からは、札幌発1便(午後2時30分発)、苫小牧発2便(午前7時30分発と同9時30分発)を再開する。
道南バスは「苫小牧―札幌間の休日運行がゼロになると、さまざまな方面に影響を及ぼす」と一部再開の理由を説明。全6便の再開は人員的に難しいという。
中央バス全便運休の決定に、利用者にも困惑が広がる。24日、JR苫小牧駅前から「高速とまこまい号」に乗車した札幌市の男性会社員(52)は「JRよりバスの方が便数が多くて便利。運休になるととても困る」と話した。仕事で週2回、札幌から高速バスを利用して苫小牧を訪れるといい、「コロナ禍で運行も大変だとは思うが、早く元に戻ってほしい」と願っていた。
中央バスは室蘭―札幌間の「高速むろらん号」も28日から全便運休する予定。担当者は「利用者に迷惑を掛け、大変申し訳ない。移動が盛んな年末年始に向けて、一日も早く運行再開を目指したい」と理解を求めている。
















