29日の記者会見で道議選胆振選挙区(定数1)への出馬を表明した白老町長の戸田安彦氏(53)。出馬理由を問われ、胆振管内6町長らの推薦があり、財政健全化、民族共生象徴空間(ウポポイ)開設で町政に一定の成果が得られたことを挙げた。「白老だけでなく胆振のまちづくりにチャレンジして北海道を元気にしたい」と意欲を示した。
出馬への経緯については「(町長の)残り約1年の任期を残す中で苦渋の判断だった。夏以降、胆振管内6町長を含む多数の後押しを受け、10月中旬ごろに意思を固めた」とした。
具体的な公約は町長辞職後に明らかにするとし、「町長の経験を生かして胆振管内の各町長とまちづくりを進め、経済や福祉など多分野で連携ができると考えている。白老町を含む管内全体を活性化していきたい」と述べた。
また町長1期目から公約に掲げてきた「教育」の充実について「まちづくりの根幹。道議になっても変わらずに取り組んでいきたい」とした。
道議選出馬に当たっては、神戸典臣氏(83)の後継として自民党公認を受ける予定であることを明らかにした一方、町長の後継指名は「考えていない」と明言。初めて町長候補として出馬した自身の経緯を振り返り「誰にも指名を受けなかったことと、思い切った政策を打ち出すには指名しない方がいいという考えによる」と語った。
町長職は道議選出馬表明以前から「3期まで」と考えていたことも明らかにした。町民に対し「迷惑を掛けて申し訳ない。深くおわびしたい。ただそれ以上に多くの方からの出馬要請があった」と理解を求めた。
今後については「来たる12月議会をしっかり取り組む。年末年始を経て新年交礼会は開催する。最後の仕事は『二十歳を祝う会』になる」と話した。

















