空手「最強塾」高校生が全国大会優勝と3位 阿部さんと木戸さん 厚真

空手「最強塾」高校生が全国大会優勝と3位
阿部さんと木戸さん 厚真
全国2大会で大活躍した最強塾の阿部さん(右)と木戸さん

 厚真町を活動拠点にする空手道場「最強塾」に通う高校生2人が、11月に開かれた二つの全国大会で活躍した。苫小牧東高3年の阿部リノアさん(18)=むかわ町在住=がIBKOインターナショナルコンベンション空手道選手権で優勝し、JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会で3位入賞。北海道栄高3年の木戸翔太さん(18)=安平町在住=はIBKOの大会で準優勝、JKJOの大会では3位となり健闘した。

 IBKOは国際武道空手道連盟の主催で11月13日、JKJOは全日本空手審判機構の主催で同月20日に、いずれも都内で開催された。

 阿部さんはIBKOのアンダー18女子48キロ未満の決勝を右の横蹴りでダメージを与えた後、上段横蹴りを浴びせ、開始わずか7秒で一本勝ち。「全国優勝できたのはうれしいし、親も喜んでくれた。最高の勝ち方ができた」と笑顔を見せる。

 続くJKJOの高校女子48キロ未満の部では、3回戦で前回チャンピオンを撃破し、3位となった。準決勝こそ反則を取られて惜敗したが、小学2年生の時から出場を続けた大会で初めて入賞し、「結果が出た安心の方が大きい。今まで反則で負けることが多く、不完全燃焼だったが、やっと自分の空手スタイルが認められた」と納得の様子だった。

 木戸さんはIBKOのアンダー18男子70キロ以上を優勢の試合運びで勝ち上がったが、決勝で千葉県の選手に判定負けした。相手と間合いを取って戦う作戦で臨んだが、相手の動きに押される格好となった。この際、指導する幅田洋司さん(44)に「戦う前から気持ちで負けている」と喝が入ったことがきっかけとなり、リベンジマッチとなったJKJOの高校男子70キロ以上の部では終始攻めの姿勢を貫いた。準決勝で同じ相手と対戦し、打ち合いの末に惜敗したが、「接戦でいい試合だった」と評価を受けた。

 「IBKOの時は苦手意識があって、あまりいい動きができず不完全燃焼だったが、JKJOでは距離を取らずにいい動きができた。『勝ちたい』気持ちが出た」と積極的な戦いに手応えを得たという。

 2人は今月も全国大会への出場を予定している。高校卒業後、すでに消防士として採用が内定している阿部さんは「高校ではこれが最後の大会。絶対優勝するしかない」と闘志を燃やし、連覇が懸かる木戸さんは「今回の負けた悔しさをばねに、もっと勝つ気持ちを前面に出していく。昨年優勝しているので、いい内容で勝ち進んで2連覇したい」と気合十分だ。

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