起業のエピソード紹介 地域おこし協力隊経験者が講演  厚真

起業のエピソード紹介 地域おこし協力隊経験者が講演  厚真
オンラインで行われた地域おこし協力隊経験者の講演

 厚真町の地域おこし協力隊経験者が体験談などを語る講演会が1日、オンラインで開かれた。町内で起業して活躍する3人が、事業を成立させるために費やしたお金と時間、人間関係について紹介した。

 講師は、2021年3月まで同協力隊として活動し、現在デザイナーなどとして町内を拠点に事業展開する田中克幸さん、この春に協力隊を卒業し、イチゴ農家として起業した小林広和さん、現在協力隊で林業として起業する坂野昇平さん。

 田中さんは「都会では時間が区切られているが、アイデアは意外と雑談や何気ない会話の中から生まれたりする」と言い、町内に住んで「時間の使い方が変わった」と説明。事業を展開するに当たり、デジタル機器や撮影器具などを自費で購入したほか、「面白そうな人や場へはすぐに行くように心掛けた」と話す。

 小林さんは、農業を中心に東京で美容師だった経験も生かして二足のわらじを履いている。この3年間で大工や林業のアルバイトをして就農のための資金をためたほか、昼夜を問わず同じ境遇の仲間探しや人脈づくりに励んだエピソードを明かした。坂野さんは「森と人を結び付け、付加価値を出せるような居場所づくり、製品づくりを目指している」と語った。

 イベントは町からローカルベンチャー事業の委託を受けるエーゼロ厚真が企画した。同社の花屋雅貴取締役は「地域の起業家になるには時間もかかるし、自分に投資して磨き続けることが必要。それをやり続けられるかが成功の鍵になる」と心構えを伝えた。

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