旧鵡川町と旧穂別町が合併して誕生したむかわ町が毎月発行している「広報むかわ」が、今月号で200号を迎えた。創刊後、胆振東部地震による大きな災害があったが、2006年4月の創刊から16年8カ月、一度も休むことなく発行を続け、大台に到達した。町は「今後も『見てよかった』『毎月楽しみ』と思ってもらえるような広報誌を届けたい」と話している。
むかわ町は旧2町が合併した06年3月27日に誕生し、広報は同年4月1日付で創刊。毎月誌面を通して行政のお知らせや町民の生活情報を伝え、地域のイベントを発信してきた。4年前の18年9月に起きた震災の際は、発行そのものが危ぶまれたが、10月に「災害臨時号」として被害状況や水道などの整備に関する内容、町民生活の復旧に関するお知らせを掲載し、役目を果たした。
特にここ数年は、インパクトのある表紙を意識し、写真撮影に力を入れてきた。依頼のあった地域のイベントにはできる限り足を運び、町民の顔が見える広報誌づくりを心掛けている。
節目の200号は、A4判、26ページ。表紙は、直近や節目に表紙を飾った計31枚の写真を組み合わせた構成。次ページでこの1年を表と写真で振り返るコーナーを掲載している。
穂別博物館と周辺エリア再整備に向けて町職員で組織する「むかわ町復興拠点施設等整備事業推進チーム」の始動、新たに整備した鵡川ししゃもふ化場の完成、中高校生の職場体験、町民文化祭の様子なども紹介した。裏表紙は合併以降の広報誌とまちの歴史を年表で振り返っている。
町の広報誌を担当する総務企画課情報防災グループの粟田純樹主任(40)は、「(表紙では)主役の町民に写ってもらうことを意識している。歴代の先輩たちの作ってきた良いものを継承しつつ、今の良いところを合わせ、工夫した誌面をつくりたい」と意気込む。
町の委託を受けて広報誌の一部を請け負うむかわ総合サービスの浮津嶺さん(23)は「町民の皆さんに、誌面の変化に気付いてもらえるように頑張っていきます」と語る。

















