苫小牧市は今年度、犬や猫の飼育に関する独自のガイドラインを初めて策定する方針だ。ペットと暮らす市民が多い一方、ふん尿や鳴き声などによる周辺住民とのトラブルも増加。市に苦情も寄せられる中、ガイドラインで飼育の基本ルールを示し、人と動物が共生するまちづくりを進める。
6日の定例市議会で、松尾省勝氏(民主クラブ)の一般質問に答えた。
市のガイドラインは、昨年発行の広報とまこまいに掲載した特集記事や、環境省の「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」を参考に策定する。イラストで分かりやすく説明したり、飼育マナーを伝える環境省の動画につながるQRコードを掲載したりすることも検討。作成した冊子は動物病院やペットショップに置くなど、飼い主が手にしやすいよう配布を工夫する。
内容は、飼養管理の方法を具体的に伝えるものとし、犬の登録や狂犬病予防注射の接種、ふんの持ち帰り、屋外飼育の場合は鎖でつなぐなど脱走防止、終生飼養―といったルールを示す。猫については▽放し飼いをせず、家と外を自由に出入りさせない▽野良猫への餌やりはしない▽避妊や去勢手術で望まない繁殖を防ぐ―などを呼び掛けることを考えている。
犬と猫に関する市への苦情は2019年度66件、20年度68件、21年度70件と年々増加。特に犬と散歩中、ふん尿の始末をしなかったり、放し飼いをしたりと、飼い主マナーを非難する苦情が多いという。今年度も10月末までに58件寄せられるなど、ペットをめぐる苦情やトラブルは後を絶たない。
少子高齢化の進展で動物を飼う市民は増加。市への犬の登録は近年、8000匹台で推移し、今年度は10月末現在で8457匹を数えた。市環境生活課は「分かりやすい表現で飼い主の責任やマナーを伝え、自覚を促したい」としている。
















