苫小牧市内でおせち料理商戦が追い込みを迎えている。各店は少人数用や高級指向、健康を気にする人向けの商品など、さまざまな品ぞろえをアピールし、予約は順調。一方、原材料費の高騰でどこも価格設定に苦慮し、値上げに踏み切ったところもある。
グランドホテルニュー王子(表町)は今年も、和洋中の料理を組み合わせた2万円台と3万円台の3種類を用意した。10月中旬から予約を受け付け、すでに4人前の2種類が完売。2人前の「小三段重」も残り少ないという。価格はいずれも昨年より1000円値上げ。食材費などが高くなったためだが、「例年と同様のペースで売れている。お客さまには値段が上がっても、ある程度理解していただいているのでは」と話す。
仕出し・弁当販売の甚べい(山手町)は新型コロナウイルスの感染流行以降、2、3人の少人数向けおせちの売り上げが伸び、今年も人気を呼んでいる。食材費は上がっているが、道産ホタテやカズノコ、スモークサーモンなどを使用した4~5人用「北海道おせちオードブル」は3000円ほど値下げして1万円で販売。料理の量は1割ほど減らしたが、予約は順調に入っている。
今田正義社長は「(コロナ禍もあって)大人数で食事する家庭が少なくなったことや、食べ残しのフードロス問題も考えて値段や量を設定した。余った料理は小分けして冷蔵できるよう包装も工夫した」と言う。
イオン苫小牧店(柳町)は今年も、二段重や三段重など豊富なラインナップを用意し、9月中旬から予約受け付けを開始。歳末を迎え、追い込み商戦に熱を入れている。値上げは小幅に抑え、1万~2万円台が売れ筋。道内人気リゾートホテルのシェフが作るおせちや、道産牛をふんだんに使った豪華な品など高価格商品も人気で、一部はすでに完売した。
かむ力が弱くなったり、塩分を気にしたりするシニア向けや、食物アレルギー配慮のおせちも取りそろえており、同店の進藤幸一食品課長は「今年は出足が鈍ったが、11月半ばから予約が伸びてきている」とし、終盤の売り込みに力を注ぐ。
















