千歳川サケ捕獲58万匹余り インディアン水車記録更新  

千歳川サケ捕獲58万匹余り
インディアン水車記録更新 
 
捕獲最終日の水車の様子=9日午前

 千歳川に遡上(そじょう)したサケの親魚を捕獲するインディアン水車(捕魚車)が9日に今季の作業を終えた。8月からの総捕獲数は58万7475匹となり、1888年のふ化放流事業開始以来の記録を塗り替えた。

 この日、捕獲施設(うらい)のデッキではスタッフら14人が最後の水揚げ作業に当たった。捕獲数は657匹で魚体は80~90センチ、体重3キロクラスが中心。自然産卵による野性魚も含まれるという。水車は今季の作業を終えて解体された。

 同水車を設置した日本海さけ・ます増殖事業協会千歳事業所=千歳市花園=によると、11月18日時点で総数は55万2777匹に達し、1995年の過去最多記録(55万905匹)を更新。どこまで数字を伸ばすのか関係者も注視してきた。

 親魚は4年魚が主体とみる同協会の安藤孝雄専務理事は「10月後半に石狩沿岸の定置網漁が1日130トンを記録した。もしかしたらと思ったが」と記録更新の結果に目を細める。業界では、海で取れる年は川は減る―とする定説があり、これを覆した格好だ。

 今季、千歳川の遡上数が多かったのは2019年春に放流した稚魚の生育条件、気象や海洋の環境が良好で、生存率が高かったのが要因とみられるという。

 同協会は今季、千歳川のふ化事業用の2700万粒を含む7220万粒を確保した。「北海道のほぼ全域が好調」で卵が確保できたことから、関連団体を通じて親魚の捕獲が振るわない青森、岩手、宮城、茨城4県に受精卵を提供する見通しだ。

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