来年3月23日告示、4月9日投開票の道知事選へ向け、野党統一候補擁立作業が本格的に始動した。前回(2019年)同様、「接着剤」的役割を担う市民団体「戦争させない市民の風・北海道」(共同代表・上田文雄前札幌市長ら)が13、14の両日、各党道連組織と支持団体に要請書を提出。14日に道庁で記者会見した川原茂雄共同代表らは、03年から5期20年にわたり続く長期保守道政(高橋はるみ・鈴木直道両知事)からの転換の必要性を訴えた。
要請書は立憲民主党道連、共産党道委員会、国民民主党道連、社民党道連の4党と、連合北海道、北海道農民連盟の2団体に提出。道民の声に耳を傾け、新しい知事像を描いて、それにふさわしい立候補者を早急に絞り込み、市民と野党の共闘による統一候補となるよう各政党・団体間で協議▽鈴木道政の検証を進め、共闘合意できる政策課題の協議▽市民と野党のテーブルの場となる「北海道の未来を考える政策シンポジウム」(仮称)の開催―の3点を求めた。
会見した川原共同代表は長期保守道政が放置してきた「自己責任で生きることを求める新自由主義経済社会から、公共が人々の生活を支える社会への転換が必要」と説明。告示まで3カ月余りに迫る中、野党陣営の候補擁立作業は「決定のめどが立っていない」と指摘し、「知事選勝利のためには、市民と野党の共闘の枠をさらに広げた大きな共同の輪が必要」と訴えた。上田共同代表も「最も大事なのは身近な政治。市民の手でしっかりつくり上げていくことが必要」と述べた。
野党勢力は11月19日に立憲道連、国民道連、連合北海道、北海道農民政治力会議で「4者会議」(民主連絡調整会議)を立ち上げ、候補の絞り込みを進めている。主導的な立場にある立憲道連は「これはという人に一緒に戦ってほしいとお願いしている段階」(梶谷大志幹事長)としているが、候補擁立は年越しが濃厚な情勢だ。
一方、現職の鈴木知事も再選出馬の態度を保留しており、決断時期は越年の公算が大きい。再選出馬を表明した段階で、与党勢力の自民党道連、公明党道本部と日本維新の会道総支部も推薦する方向だ。
知事選には、無所属新人の門別芳夫氏(61)=岩見沢市=が11月10日に唯一、立候補を表明している。
















