サッカーのワールドカップ1次リーグ日本―スペイン戦。日本の決勝ゴールにつながった「三笘の1ミリ」が大きな話題になった。ボールはゴールラインを割ったか? VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定のほか、カメラマンによる決定的な写真も出てきて、世界が注目した。
かつて道内で取材したアイスホッケー大会でも、大もめになったシーンがある。試合終了のブザーと同時にゴール。1点差。ブザーが早いか、ゴールが早いかで優勝が決まる。
本部席では映像も撮っていたが、ゴールシーンの歓声が大きすぎて、ブザーの音は聞き取れず。結局、レフェリーの判断通りゴールとなって決着した。後に、観客が撮影したビデオで何とか判定できたという”落ち”もある。
取材で撮影した野球の写真が、明らかに判定の間違いを指摘できるものだったこともある。騒ぎに発展しないように、お蔵入りにした。
VAR、リクエスト、チャレンジといったビデオ判定は、サッカーやバレーボール、柔道などの国際大会で導入され、選手や関係者の抗議場面は随分少なくなった。しかし、アマスポーツやローカル大会ではなじみがない。
子どものスポーツ大会では、保護者のカメラやビデオカメラを何台も見掛ける。証拠能力の問題はあるが、これだけの映像証拠を何とか生かせないものか―と、遊び心で考える。(高)









