予防保全型でコスト縮減 市、橋梁長寿命化修繕計画を策定

予防保全型でコスト縮減 市、橋梁長寿命化修繕計画を策定
苫小牧市が29年度に架け替えを予定する「はまなす橋」

 苫小牧市は、管理する橋の維持・修繕を計画的に進める新たな「橋梁(きょうりょう)長寿命化修繕計画」を策定した。河川などに架かる142基の多くが老朽化する中、損傷が大きくなる前に点検やメンテナンスを行う「予防保全型」の管理手法で橋を長持ちさせ、大幅にコストを減らすとした。予防保全型への転換で今後60年間の総事業費は、大規模補修や架け替えの場合と比べて、470億円縮減できると試算している。

 2012年度策定の現行計画を見直して作った新計画は、23~32年度の10年を期間とした。142基のうち、老朽化で大掛かりな補修や更新が必要な「事後保全型」の橋は37基あり、29年度までに完了させる方針を示した。架け替えは26年度に「ときわ人道橋(川沿町)」、29年度に「はまなす橋(はまはす町)」を行う予定とした。

 残り105基は、コンクリート内部を調べる非破壊検査やドローン(無人飛行機)などを活用した点検調査で健全度を診断。結果に基づき必要な修繕を行う予防保全型の管理で、橋の寿命を延ばすとした。維持管理費の圧縮に向けて交通量の少ない一部の橋は撤去や集約も検討。計画期間中の総事業費は35億2600万円を想定している。

 市管理の橋の多くは高度成長期に建設され、今後、本格的な更新期を迎える。建設後50年を超えるのは現在18基あり、20年後には100基に増える。対策費用の増大が予測される中、可能な限りコストを抑える方策として市は、30年度から予防保全型への完全移行を目指している。

 市の試算によると、23~82年度までの60年間に掛かる費用は、大規模補修や架け替えの場合、655億円にも上る。一方、予防保全型の手法を取れば185億円で収まり、470億円のコストが縮減できる見込みという。

 市都市建設部は「予防的な措置でライフサイクルコストの縮減を図りながら、橋梁の健全性や安全性の確保に努めていきたい」としている。

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