第75回北海道高校スケート競技選手権大会スピードスケート競技が16日、柳町スピードスケート場=釧路市=で始まった。初日は男女4種目が行われ、男子5000メートルで引地朔野(駒大苫小牧3年)が4位。500メートルでは男子の阿部春琉斗(同1年)が6位、女子の中山萌(同2年)が7位と健闘した。
来年1月の全国高校総体(群馬県渋川市)につながる一戦。18日を最終日とする3日間で距離別の男女13種目が行われる。
【男子】
▽500メートル (6)阿部春琉斗(駒大苫小牧)38秒30(14)佐藤来信(同)39秒40(16)清水隆太郎(同)39秒78▽5000メートル (4)引地朔野(駒大苫小牧)7分16秒04(12)船崎優太(同)7分35秒05(14)中村憲吾(同)7分52秒33
【女子】
▽500メートル (7)中山萌(駒大苫小牧)43秒19(10)門田ひなた(同)43秒59(17)中村宙奈(同)47秒87▽3000メートル (11)手束柚杏(駒大苫小牧)5分11秒11(12)平吹美歩(同)5分20秒59(14)韮澤理子(同)5分27秒17
―男子5000メートル・引地 後半に失速
最終組に登場し4600メートル通過時点で2位と快走していた駒大苫の引地だったが、思わぬ失速で表彰台を逃した。
平均風速13メートル、強風注意報も出ていた釧路市。コース場では特にバックストレートで強烈な向かい風が吹きつけた。8~10歩が目安という直線で「序盤から12歩くらいになっていた」と引地。わずかな歩数の乱れが、周回を重ねるごとに体力を削った。
思うように足が動かなくなったのは残り2周。「35秒台には抑えたかった」が、ラップタイムは4200~4600メートルで36秒66、ラスト400メートルでは37秒68まで落ちた。
前回は7位だった全国高校総体で雪辱を誓う。会場の伊香保リンクは屋外。初滑走となるコースで「屋外ベスト(7分15秒28)を大きく更新したい。どんな条件でも、いつも通りの滑りができるように練習していく」と語った。
― 女子3000メートル平吹 自己ベストならず
苫小牧青翔中出身、苫小牧スピードスケート連合少年団で腕を磨いた女子3000メートルの平吹(駒大苫1年)は強風の影響もあり目標の自己ベスト更新ならず。「もう少し姿勢を低くして滑っていれば」と反省点を挙げた。
柳町スケート場は「小学生のときから年に1回は滑っている」なじみのコース。今回は「過去一番」の悪条件だったという。
それでも全国高校総体の出場権は確保。11月のハイランドスポーツセンター=苫小牧市=でマークした屋外ベスト(5分8秒79)更新はもちろん、「少しでも上の順位に」と意気込む。
駒大苫は憧れの学校だった。小学時代からハイランドで練習する生徒たちの姿を間近で見て「自分もあんなふうに速くなりたい」と思い描いてきた。
4月から五輪メダリスト田畑監督の指導を受け「毎日が発見。練習量が増え大変なこともあるが、それ以上にやりがいを感じている」と笑顔。現在はフォーム改善など、より速く滑るため日々奮闘中だ。




















