タプコプ遺跡出土の2点、指定文化財に 苫小牧市文化財保護審が答申へ

中央にクマの意匠が貼付されている「クマ意匠」付浅鉢形土器

 苫小牧市文化財保護審議会の第2回会合が21日、市役所第2庁舎で開かれ、タプコプ遺跡(植苗)出土の遺物2点を市指定有形文化財とするよう今年度内に市教委へ答申することが決まった。実現すれば、38年ぶり7件目の市指定文化財となる。

 遺物2点は市美術博物館に展示中の「クマ意匠」付浅鉢形土器と「鉄製品」で、いずれも1983年に同遺跡から出土した。

 土器は底が丸いボウル状で、クマの意匠が四足を大きく広げ、土器内部をのぞき込むように貼付されている。鉄製品は台座の石に鉄片が付着した墓の副葬品。いずれも続縄文時代前半とみられる。

 この日は、7月の初会合後、委員から募った両遺物を新規指定文化財とすることへの意見を紹介した上で、市教委への答申案を示した。

 「鉄製品」について、事務局が「鋳造鉄器の可能性が高い」とした2018年の佐藤由紀男岩手大学教授の論文(市美術博物館紀要第4号での苫小牧市タプコプ遺跡30号墳墓出土鉄製品のX線撮影報告)を引用していることに対し、蓑島栄紀会長は「今年の論文では、鍛造鉄器の可能性もあると述べている」と指摘。委員からは「専門機関に鑑定を依頼すればどちらか見分けられるのでは」といった意見も出た。

 同審議会は3月の答申を目指し、準備作業を進める。

 このほか、会合では「不明確」との指摘があった市指定文化財の基準について、新基準案を提示。文化庁や道、他の自治体の基準を参考にしながら苫小牧の実情に沿って見直した内容で、全会一致で了承された。

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