政府が23日に閣議決定した2023年度予算案で、北海道開発予算の総額は22年度当初予算(5702億円)から3億円の微増の5705億円を計上し、2年連続の増額予算となった。
(1)生産空間の維持・発展による食料安全保障、観光振興へのさらなる貢献(2)日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震への対応を含む、国土強靱(きょうじん)化の強力な推進(3)ゼロカーボン北海道の実現(4)「民族共生象徴空間」(ウポポイ)を通じたアイヌ文化の復興・創造及び国民理解の促進(5)北方領土隣接地域振興対策―の5本を柱に編成。今年度第2次補正予算(1524億円)と合わせて、切れ目のない取り組みを進める。
一般公共事業に充てられる北海道開発事業費は5588億円で、22年度当初を若干(300万円)上回った。事業別では、治山治水は0・1%減の1021億円を計上。3月に策定された胆振東部地震森林再生実施計画に基づき、被災地の森林再生を推進する。港湾整備費は174億円(22年度当初比0・2%増)、空港整備費は55億円(同12・2%減)を計上した。
全体の4割を占める道路整備費も0・2%増の2189億円を確保。21年度に事業着手した札樽道と札幌市中心部を結ぶ「都心アクセス道路」などの整備を進める。
アイヌ政策に関する経費は18億円を計上。白老町のウポポイの年間来場者数100万人の目標達成に向け、コンテンツの充実やネットワーク機能を強化。誘客促進に向けて積極的に広報活動を展開する。
鈴木直道知事は「防災・減災・国土強靱化など、これまで市町村や関係団体と一体となって国に提案・要望してきた事項が反映されたものと受け止めている」とコメントを発表。北海道商工会議所連合会の岩田圭剛会頭も「2年連続でプラスを確保できたことは、長引くコロナ禍に加え、ウクライナ侵攻による資源・資材の価格高騰、物価高などで疲弊している道内経済の下支えにつながる」との談話を出した。
















