U18大会 三段跳びで7位入賞 北海道栄高陸上部 2年 堀下「自信持って跳べた」

初の全国入賞を決めた堀下

 北海道栄高校陸上部の堀下結愛(2年)が、10月に愛媛県総合運動公園陸上競技場で開かれた第16回U18陸上競技大会女子三段跳びで7位と健闘した。今年から取り組んだばかりの種目で自身初の全国入賞を達成。「すごくうれしかった。自信を持って跳ぶことができた」と笑顔を見せた。

 日本陸上競技連盟が主催した16~17歳対象の全国舞台。女子三段跳びには11メートル30の標準記録と、100メートル(13秒30)、走り高跳び(1メートル45)、走り幅跳び(5メートル00)いずれかの標準記録を突破した精鋭30人が出場。堀下は三段跳びで11メートル93、100メートル、走り幅跳びでも標準記録をクリアし挑戦権を得た。

 参加者による三段跳びの記録ランキングでは13番手。1回目、2回目の試技は共に11メートル54と伸び悩んだ。助走距離を設定する試技前の「足合わせ」はうまくいったが、本番になると幅20センチの踏み切り板に足が一度も掛からず大きく距離をロスしていた。

 2回目を終え暫定11位。入賞圏内の8位以内にチャレンジできる試技はあと1回だった。「攻めの跳躍をしないといけないのに」と不安に駆られる堀下の背中を押したのは、帯同した父の堀下航監督。「自信を持っていけ」の言葉で重圧が吹き飛んだ。11メートル89をマークし土壇場で入賞確定。「自信を持って跳べた。踏み切り板にもぴったり足が合った」と振り返った。

 苫小牧緑陵中1年時に出場したジュニアオリンピック大会女子走り幅跳びが全国初挑戦。その後も各年代の大舞台に挑んできたが、入賞とは縁がなかった。「全国で戦えるレベルにいなかった。差をすごく感じてきた」

 昨年、父が指導者を務める道栄高陸上部に仲間入りし、全国上位クラスの先輩たちに刺激を受けてきた。特に今年の全国高校総体女子100メートル5位、U20日本選手権女子100メートルハードル4位など数々の実績を挙げた納村琉愛(3年)には「アドバイスをたくさんもらった」と言う。

 最上級生が抜けた現在は陸上部の副主将を担う。「これからは自分たちが後輩を引っ張る立場。手本になれるように頑張りたい」とする。三段跳びは「まだ技術面で分からない部分がたくさんあるけど、全国で活躍でき可能性が一番ある種目」と12メートル超えの跳躍を目指し研さんに励む構えだ。

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