官公庁や多くの企業が正月休みに入った29日、年末年始を故郷や行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが、新千歳空港や苫小牧港のフェリーターミナルでピークを迎えた。新型コロナウイルス感染拡大後、行動制限のない初めての年末。「コロナ前」には及ばないものの、北海道の空や海の玄関口の旅客需要は回復傾向にあり、大きな荷物を抱えた家族連れなどで混雑している。
新千歳空港の国内線ターミナルビルは29日午前、幹線路線の便が到着するたびに、到着口付近は旅客でごった返した。羽田線は満席の便もあり、臨時便も運航される盛況ぶり。羽田や成田などを経由して来道するインバウンド(訪日外国人旅行者)も目立った。
到着ロビーで帰省客を出迎える姿もあちこちで見られ、久しぶりの再会を喜び合う姿も。千葉県から苫小牧市住吉町の実家に帰省する会社員田村亮(あきら)さん(35)は「1年ぶり。年末年始はゆっくり過ごし、温泉にも行きたい」と笑顔を見せていた。
日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、AIRDO(エア・ドゥ)の下りピークはいずれも29日で、予約率(21日発表時点)は80~90%台。コロナ前に比べると落ち込んでいるが、おおむね回復基調となっている。上りのピークは来年1月3、4日。
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苫小牧港・西港と東港のフェリーターミナルでも帰省ラッシュが本格化している。
西港フェリーターミナルでは29日午前10時55分ごろ、太平洋フェリーの「きたかみ」(1万3694トン)が乗客389人、車両180台を載せて仙台港から到着。キャリーケースや大きなショルダーバッグを抱えた家族連れらが次々に下船した。出迎えの家族を見つけると、「元気だった?」と笑顔で駆け寄る光景も見られた。
仙台市から帰省した大学生の穂刈梨央さん(19)は「実家は夏休み以来。あまり出掛けずに家でゆっくり過ごしたい」と話し、北広島市の実家へ向かった。



















