古い年が流れ去って、新しい年がやって来た。札幌でも雪の合間を縫って、ちぎれ雲が流れて初日の出も見えた。4年に1度の政治決戦、統一地方選の年が幕を開けた。
前回(2019年)の道知事選で38歳の若さで初当選した鈴木直道知事(41)。就任以来毎年、師走に色紙を渡し、その年を漢字一字で表現してもらっている。19年の「交」で始まり、20年は「感」、21年は「変」、そして昨年は「守」。想定外の新型コロナウイルスが襲来し、やりたかった政策もアクセルとブレーキを同時に踏むような形になったもどかしさが、選んだ漢字から透けて見える。
中央政界の動向や道民の風にも敏感な知事。再選出馬は昨年末の本紙取材で「適切な時期に判断したい」と慎重姿勢を崩していなかったが、15日の後援会会合で表明することが濃厚になった。日本維新の会道総支部の鈴木宗男代表は全国の都道府県知事の評価として「西の吉村(大阪府知事)、東の鈴木」と表現。出馬表明後、自民、公明、維新の道連組織トップは、推薦する意向を既に明言している。
一方、野党勢力の候補擁立作業も詰めの段階に入っている。主導する立憲民主党道連幹部は4日、「一日も早く」との思いを語った。国民民主党などとの「4者会議」での調整を急ぐ。
前回は与野党対決の構図が定まったのは2月。今回も告示まで2カ月余りに迫る中、統一地方選の「天王山」は超短期決戦の流れが加速している。(広)















