回復減速見通し 道内企業調査 エネルギー高に警戒感 23年の業況後退 北洋銀

回復減速見通し 道内企業調査 エネルギー高に警戒感 23年の業況後退 北洋銀

 北洋銀行は、2023年道内企業の年間業況見通しを発表した。売り上げDI(「増加」企業の割合から「減少」企業の割合を引いた数値)は前年実績比14ポイント低下しプラス3に。利益DIも12ポイント低下してマイナス8となった。エネルギー高、物価高、コロナ禍への警戒感が強く、幅広い業種で業況の後退を見込む。経済回復は減速する見通しだ。

 売り上げDIは、全8業種中、食料品、木材・木製品、卸売業、小売業、運輸業、ホテル・旅館業の6業種で低下。特に木材・木製品は為替、資材価格、建築コストの上昇から64ポイント低下しマイナス41と大幅に後退。円安・物価高による仕入れ価格の上昇懸念が強まる卸売業も、54ポイント低下してマイナス6とマイナス水準に転じた。

 一方、鉄鋼・金属製品・機械は横ばいのプラス・マイナス0。建設業のみ15ポイント改善してマイナス15となっている。

 利益DIは、鉄鋼・金属製品・機械、建設業、運輸業の3業種で改善。食料品、木材・木製品、卸売業、ホテル・旅館業の4業種で悪化。小売業が横ばいだった。

 先行きの懸念材料(複数回答)では、「原油価格の動向」(76%)が最多。これに「新型コロナウイルスの影響」(63%)、「物価の動向」(59%)が続いた。

 売り上げや販売面で重視する項目(複数回答)では、「人材の育成・強化」が73%でトップ。以下、「顧客ニーズの的確な把握」(55%)、「価格体系の見直し」(46%)の順。

 企業からは「日銀総裁交代後の金利動向に注目している。コロナ後の税負担増による消費マインドの低下からの景気悪化を懸念している」(建設業)、「中国からの材料輸入が安定せず、苦しい状況が続いている。その上、円安により仕入れ価格が上昇しており、賃金アップどころではなくなると思う」(食料品製造業)との声が上がっている。

 調査は、北海道二十一世紀総合研究所に委託し、昨年11月中旬~12月中旬に実施。道内企業700社を対象に、366社から回答を得た(回答率52・3%)。

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