駒大苫小牧高校卓球部の金須海人(1年)=苫小牧光洋中出=、佐藤大空(同)=網走第三中出=が、23日に東京体育館で開幕する全日本卓球選手権大会ジュニアの部男子に挑む。昨年10月の北海道予選会で健闘し全日本切符を獲得。共に初出場となる本番に向け、闘志を燃やしている。
日本卓球協会が主催する高校2年生以下の一戦。各地の予選会を勝ち抜くなどした221人がエントリーし、26日までトーナメントを繰り広げる。
金須は274人が出場した道予選トーナメント準々決勝で敗れるも、続く代表決定戦で櫻井大地(留萌2年)を3―1で下し上位7人に与えられる全日本挑戦権を得た。
「ボールの威力はチームの中でも抜きんでている」と小林正佳監督が評価する強烈なフォアハンドショットが武器。昨年夏の全国高校総体では男子シングルストーナメントで3回戦まで進出した。
その実績が認められ、今年1月上旬に日卓協主催の全国高体連卓球専門部冬季合宿(福井県)に道代表として参加。2勝16敗と大きく負け越した。「決めにいくボールを打つまでに自分が5~7球かかるところを、他選手は半分の球数でやっていた」と金須。勝負を仕掛ける遅さを痛感させられた。
発展途上のバックハンドの強化にも精力的に取り組むなど「合宿の経験を無駄にしたくない」とギアを上げて練習に取り組む。「自分の力がどこまで通用するか楽しみ」。
佐藤は道予選の代表決定戦で先輩の本山満(駒大苫2年)を3―0で下した。フォア、バック両ハンドを自在に操り、どんなボールにも対応できる試合巧者で「真面目にこつこつと練習に取り組む」と小林監督は人間性の良さにも太鼓判を押す。
チーム一の伸び盛りは「道内で一番強くなれる環境」と網走からはるばる駒大苫の門をたたいた。釧路管内弟子屈町育ちの金須とは小学時代からの仲。2021年に苫小牧市開催された全道中学校大会では、男子団体で金須がメンバー入りする苫光洋と対戦した縁もある。
「金須はよきライバル。切磋琢磨(せっさたくま)して強くなりたい」と佐藤は言う。全日本初戦の相手は、2年連続の大会出場で年代別のナショナルチーム入り経験もある13歳の伊藤佑太(木下アカデミー)=神奈川=。「負けたくない。的を絞らせない戦いがしたい」と意気込んだ。




















