旧苫小牧市屋内ゲートボール場を改修した多目的運動施設「苫小牧市矢代スポーツセンター」が11日にリニューアルオープンしている。これまでのゲートボールのみならず、さまざまな種目での活用が期待されている。
同センターは1998年12月に「苫小牧市屋内ゲートボール場」としてオープン。主にゲートボール、テニス・ソフトテニスの練習場所として利用されてきた。しかし近年は施設の稼働率低下などが課題となり、昨年9月から改修工事をスタート。今後はフットサルや軟式野球の練習場所としても利用できるように、土のコートから砂入り人工芝に張り替え、天井と壁全面に防球ネットを設置した。フットサルのゴールや野球用のネットなども完備され、無料で貸し出しを行っている。
料金体系も見直され、個人利用は大人100円(1時間)から利用できる。ホームページやSNS(会員制交流サイト)も新たに開設し、施設の周知にも力を入れている。使用用途が増えたことで、市内外からの問い合わせも増えているという。
オープン前日の10日、岩倉博文市長がセンターを視察。施設内を見渡しながら「以前より広く感じる。利用者の増加を期待している」と話した。
19日は苫小牧市総合体育館で開催されている子ども向け運動教室「アブロススポーツアカデミー」を同センターで初めて開催した。 子どもたちは元気にフットサルやボール投げ、鬼ごっこを楽しんだ。レッドイーグルス北海道からGK成澤優太、FW髙木健太、中島彰吾の3選手も参加し、普段の市総合体育館では行えない運動で伸び伸びと体を動かした。
参加した小杉柊翔君(9)、悠翔君(7)は初来館だったといい、「たくさん走れて楽しかった。またフットサルをしに来たい」と笑顔を浮かべた。
都市総合開発の安達一幸体育施設統括部長は「子どもだけでなく、親世代もこの施設を知らない人が多かった。運動教室を矢代スポーツセンターで実施したことで、施設を認知してもらえるきっかけになれば」と話していた。




















