世界1位国枝が引退 「最高の車いすテニス人生」

世界1位国枝が引退
「最高の車いすテニス人生」
引退を発表した国枝慎吾がパラリンピックで獲得した4個の金メダル。2021年東京の男子シングルス(写真左上)、12年ロンドンの男子シングルス(右上)、08年北京の男子シングルス(左下)、04年アテネの男子ダブルス(時事)

 車いすテニスの第一人者で、四大大会とパラリンピックを全て制する「生涯ゴールデンスラム」を男子で初めて達成した国枝慎吾(38)=ユニクロ=が22日、自身のツイッターで現役引退を発表した。世界ランキング1位のまま第一線を退く国枝は「もう十分やり切ったという感情が高まり、決意した。最高の車いすテニス人生でした」などとつづった。2月7日に記者会見を開く。

 国際テニス連盟(ITF)によると、国枝の四大大会優勝はシングルス28度、ダブルス22度。パラリンピックでは2004年アテネ大会のダブルスを制し、シングルスは08年北京、12年ロンドン、21年東京の各大会で金メダルを獲得した。昨年のウィンブルドン選手権で初優勝し、「生涯ゴールデンスラム」の栄誉に輝いた。東京パラ以降、引退を常に考えるようになったという。

 脊髄腫瘍の影響で9歳から車いす生活となった国枝は11歳から競技を始め、17歳でツアーデビュー。22歳だった06年に初めて世界1位に就くと、長くトップ選手として活躍した。

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